2016年10月23日 アーカイブ

暦の上では"霜降"です

最近は季節の変わり目が曖昧な状態です。
昨日暑かったかと思えば、今日は肌寒い一日であったりといった具合です。

しかし暦の上では季節の変わり目がはっきりしています。
二十四節気では、おおよそ10月23日~11月6日ごろまでを「霜降」と呼びます。
冷え込みがぐっと増し、北国や里山では朝夕に降っていた露が白い霧に変わり、だんだんと冬が近づいてくるころです。
紅葉が最盛期を迎えるころでもあり、完熟した柿や木の実には鳥たちが集まり、惠みの秋を享受します。


そして七十二候では「霜降」の時期をさらに3つに分けています。
●初候:霜始降(しもはじめてふる)-霜が降り始めるころ 10月23日~27日
ochiba_simo
●次候:霎時施(こさめときどきふる)-小雨がしとしと降るころ 10月28日~11月1日
tooriame
●末候:楓蔦黄(もみじつたきばむ)-もみじや蔦が黄葉するころ 11月2日~11月6日
momiji

image_thumb.png

 


◎旬の食材:海・山の幸から代表的な食材を取り上げます。
リンゴ、小豆、カリン、秋鮭、トンブリ、ショウガ

karin akisyake
tonburi syouga

リンゴと小豆の写真は不要ですね。
カリンは生では食べられないが、ハチミツや酒に漬けてエキスを抽出して、咳止めなど喉のケアに用いられます。
トンブリは、ほうき草の実で、「畑のキャビア」とも呼ばれています。

image_thumb.png

 


◎植物・生き物:ヒヨドリ、ムクドリ、紫式部

hiyodori mukudori04

murasakisikibu

ヒヨドリとムクドリの名前は知っているでしょうが、違いは次のとおりです。
上の左の写真の、ヒヨドリは灰色の体に茶色の頬が目立ち尾が長く、単独行動が多く「ピーヨピーヨ」とPの発音で鳴く感じです。
右の写真の、ムクドリは黒っぽい体に白っぽい顔で黄色いくちばしで群れることが多く、「ビヨビヨ」とBの発音で濁った声で鳴きます。

image_thumb.png

 

◎暦のことば:虫干し
衣類,書籍,調度などを箱から取出し,日光に当て,風を通して湿りけやかび,虫の害を防ぐことです。
日本で古くから行われている作業で,6~7月のつゆ明けの天気のよい日に行うことが多いようですが、11月頃の乾燥した晴天の続くことが多い秋は「虫干し」におすすめの季節です。

iruimusi honmusi