一年間を24等分した二十四節気(にじゅうしせっき)のひとつで、「昼夜の長さが同じになる秋分を迎えると、夏らしさも残るが、少しずつ冬へと近づいていく。中秋の名月はこのころ!」。2017年は9月23日から10月7日ごろまでを「秋分」といいます。 そして七十二候ではこの間をさらに3つに分けます。
■初候:雷乃収声(かみなり、すなわちこえをおさむ) -9月23日から27日頃まで。 夏の間、夕立のころ鳴っていた雷が収まるころ。澄んだ秋空に穏やかなイワシ雲が広がります。 |
■次候:蟄虫坏戸(むし、かくれてとをふさぐ) -9月28日から10月2日頃まで。 寒さが少しずつ増し、元気に飛び回り、鳴いていた虫たちが、巣ごもりの仕度をはじめ、土の中へと潜っていきます。 |
■末候:水始涸(みず、はじめてかるる) -10月3日から10月7日頃まで。 収穫の秋も最盛期を迎え、どの田んぼからも水が抜かれて涸れる時期。干した稲藁が風になびく美しい風景が見られます。 |
■野菜1まつたけ マツタケオールによる独特の強い香りを持ち、日本においては食用キノコの最高級品に位置付けられています。発生時期には地域差があり、冷涼な地域での発生は、8月末頃から始まり九州などの比較的温暖な地域では11月末頃まで発生します。値段が高いので庶民にはなかなか入手できないのが残念ですネ。 |
■野菜2ごま 春先に種をまき、秋に収穫する。料理に使うほか油の原料にもなります。今では国産品はとても貴重です。 |
■魚1 サバ 10~11月ごろに獲れる秋サバは脂を蓄えて一年で最も美味しい。シメサバ、煮つけ、塩焼きでも美味です。 |
■魚2 戻りガツオ 秋に太平洋を南下するのが戻りガツオで、初ガツオより脂がのり、身はもっちりしています。「トロガツオ」とも言われます。 |
■花1 金木犀 普段は目立たないが、小さなオレンジ色の花が咲くとあたり一面に香りが漂い、存在に気づかされます。我が家の庭の金木犀も香りを漂わせます。 |
■花2 彼岸花 秋彼岸に咲き、真っ赤なめしべ、おしべを広げる姿が妖艶です。別名「曼殊沙華」(まんじゅしゃげ)と呼ばれます。 当地の巾着田に曼殊沙華公園があり現在見頃です。 |
■果物2 イチジク 実の中に花が咲き、外から見えないことから「無花果」と書きます。食物繊維が多く古くから薬用とされるほど薬用に富みます。 |