一年間を24等分した二十四節気(にじゅうしせっき)のひとつで、「田んぼでは根づいた稲がすくすく育ち、どの農家でも田植えが終わり、忙しさもようやくひと段落するころです」。2017年は6月21日から7月6日ごろまでを「夏至」といいます。 そして七十二候ではこの間をさらに3つに分けます。
■初候:乃東枯(なつかれくさ、かるる) -6月21日から25日頃まで。 冬に芽を出した夏枯草(がごそう)が枯れていくころ。夏の花が咲く時期に、枯れていく花を思う、優しさにあふれる言葉ですね。 |
■次候:菖蒲華(あやめ、はなさく) -6月26日から30日頃まで。 アヤメは梅雨の到来を告げる花。カキルバタやショウブと似ているが、花びらに網目模様があるものがアヤメとされています。 |
■末候:半夏生(はんげ、しょうず) -7月1日から6日頃まで。 半夏(からすびしゃく)が生えると田植えを終えるのが目安。このころ半化粧の草の葉も白く染まります。 |
■野菜1 オクラ オクラのネバネバ成分には整腸、健胃作用があるため、夏の健康管理におすすめの野菜の一つです。 |
■野菜2 水ナス 大阪泉州地方の特産品種です。水ナスの浅漬けは美味で、手で裂いて食べると美味が増すそうです。 |
■野菜3 キュウリ 路地物が旬を迎える時期です。ジメジメとした蒸し暑い梅雨時に、江戸っ子はアイス感覚でキュウリをかじったとか。 江戸っ子でなくても冷やしキュウリは食べたいものです。 |
■魚1 鮎
香魚、年魚、銀口魚、渓鰮、細鱗魚、国栖魚、鰷魚など様々な漢字表記があります。 |
■魚2 ハモ 7月1日から始まる祇園祭りのころに旬を迎えることから「祭りハモ」とも呼ばれます。 |
■果物 夏みかん
本来の名称は「夏代々(なつだいだい)」だったそうです。明治期に上方方面へ出荷する事となった際に、「夏みかん」または「夏蜜柑」の名前になったのです。 |
■植物 ネジバナ 花がらせん状にねじれてついているのが名前の由来だそうです。 小さいけれど蘭の仲間だそうですよ。 |
■生き物1 キビタキ 代表的な夏鳥。オスはオレンジ色と黒の模様が美しく目立ちますが、メスは地味な暗緑色です。 |
■生き物2 ニイニイゼミ 木の幹と同化しているので見つけるのは意外と難しいのですが、「チィー」という鳴き声で存在が知れます。 |
■風物詩1 夏越の祓 半年に一度の厄落としである6月の「夏越の祓」。 厄落としの方法として「茅の輪くぐり」が行われます。茅の輪とは、チガヤという草で編んだ輪のことです。神社の境内に作られた大きな茅の輪の中を8の字を書くように3度くぐり抜けます。茅の輪をくぐることで、病気や災いを免れることができるとされています。 |