2016年01月22日 アーカイブ

六曜を思い出してみましょう

カレンダーをよく見てみると、日付や曜日の他に「大安」や「友引」「仏滅」などの言葉が書かれているのを見たことがありますよね。そうですあれが、「六曜」です。

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この六曜入りのカレンダーを市が作成して住民に配布しようとしたのですが、差別を助長するので配布するのは控えるのがよいなどといった物議を醸し出して、結局配布することを断念したそうなのです。
そんなに古い話ではなく昨年末の九州は大分県の市でのお話しなのです。
しかし、明治時代には政府が六曜は迷信だとして、これを一切禁止した過去があるので昨年末の九州のお話しも突飛なことではないのかもしれませんね。

しかしその後、六曜は必要という世論を受け、結局は完全に廃止されることはなく、現在に至っています。とは言え、最近の特に若い世代においては、六曜はそれほど重要視されていないため、六曜自体を知る人は世代が若くなるにつれて少なくなっていますね。
オッサンもせいぜい「大安」「仏滅」「友引」かといったことを気にする程度ですから。

ということでオッサンも勉強するため「六曜」について簡単に整理してみました。
まずは「大安」からです。

◆大安
大安は、「たいあん」と読み、大いに安し、という意味があります。六曜の中で最も吉の日となっています。特に結婚や結納などを行うには最適とされているので、現代も大安にこだわって挙式の日を選ばれる方は多いようです。もっとも大安にこだわっているのは結婚する若者ではなく、年寄りたちのこだわりなのかもしれませんね。
引越しや地鎮祭、お参りなどを行う際に大安を選ぶというのも多いようです。

◆仏滅
仏滅は「ぶつめつ」と読み、仏も滅するような大凶日という意味があります。何をしても最悪とされます。ただ、仏滅は物滅として、それまでの物(事)が滅び、新しく始まる、という解釈をし、大安よりも結婚や引越しを行うには最適の日だと考える場合もあるようです。

◆先勝
先勝は「せんしょう」「せんかち」「さきかち」などと読み、先んずれば即ち勝つ、という意味があります。
何時でも先んずれば勝というわけではなく、午前中は吉とされているものの、午後2時から6時までは凶ということなのです。

◆友引
友引は「ともびき」と読み、凶事に友を引く、という意味があります。
友引は、大安に続いて吉日と言われていますが、朝は吉、昼は凶、夕方は大吉となっているので、結婚式などは昼に行わないところもあるようです。
また、友引に葬式を行うと「友を冥土に引き寄せる」とされ、昔から火葬場は友引には休業するのが決まりでした。

◆先負
先負は「せんぶ」「せんぷ」「さきまけ」などと読み、先んずれば即ち負ける、という意味があります。
この日は急いで何かを決めたり、外出することを避け、平静に過ごすのがよいとされています。
また、午前中は凶ですが午後からは吉となっているので、何か用事を行う時は午後からの方がよいのだそうです。

◆赤口
赤口は「しゃっこう」「しゃっく」「せきぐち」などと読まれ、赤舌日といって、羅殺神が支配する日で不吉な日となっています。
赤口は、厄日とされ、何をするにも止めた方がよいと言われていますが、午前11時から午後1時まではかろうじて吉とされています。
それ以外の時間帯は凶となっており、特に赤という字から連想させることから、火や刃物に注意する日と言われています。

如何でしたか?知っていましたか?
この六曜が差別を助長する、という主張がオッサンにはよく分かりません。多分六曜が迷信だからということなのでしょうね。